匿名さん
ガーショフ氏によると、お尻叩きを含む体罰を子どもに与えた場合、時間の経過とともに子どもの「攻撃性の増加」「反社会的行動の増加」「学校での破壊的行動の増加」などの問題行動を引き起こすことが、19件の研究のうち13件で最も一貫して裏付けられたという。こうした問題行動は、子どもの性別、人種、民族に関係なく起こっていたことも分かった。お尻たたきの効果は? 子供の態度が悪化、発育に有害の可能性 研究結果
子どもに体罰を与えても、子どもの態度や社会的能力が時間の経過とともに改善されることはなさそうだとの見解が、英医学誌『ランセット』に掲載されたレビュー論文で示された。
南米コロンビアで行われた研究では、体罰を受けた幼児は、体罰を受けなかった幼児に比べて、「認知能力が低い」という結果が出ている。また、体罰の頻度と子どもの態度悪化の関連性を調査した7件の研究のうち5件で、「用量反応関係」が見られたという。「要するに、体罰の頻度が高くなるにつれ、さらに悪い結果となる可能性が高くなっていた」とガーショフ氏は指摘した。
AAPはお尻叩きに代わるしつけ方法として、おもちゃやごほうびを取り上げることや、子どもを一時的に別室などに隔離し1人にさせる時間を設ける昔ながらのタイムアウト法などを推奨している。
セージ氏は、子どもの年齢に応じてしつけ方法が変わってくると説明。同氏によると、乳児が最初の1年間で学ぶべきものは愛情である。乳児は泣いたり、散らかしたりするといった能力を身につけていくが、親はこれに対して、子どもに他のことをさせたり、抱き上げて別の場所に移動させたりして、子どもの気を紛らわせる必要があるという。
一方、幼児になると子どもは親の関心を集めようとするので、「注目されたいという気持ちをうまく利用すべきだ」と同氏は話す。また、子どもが良いことをしたら注目して褒めてあげるが、何か悪さをしたらタイムアウト法を使い、親から注目される機会を奪ってしまうことが効果的だとしている。