匿名さん
一方で周囲に立っていた男たちは、少女や女性たちをバカにしてその恐怖を笑っていた。「ブルカを着てこいよ」とある男は言った。またある男は「お前たちが路上に出るのは今日が最後だ」と言い、さらに「1日でお前らの4人を娶ってやる」と言う男もいた。アフガン女性が英紙に寄稿「見渡せば女性たちの怯えた顔と、それを面白がる男たちの醜い顔ばかりだ」 | 24年間の努力がすべて水泡に帰した
8月15日、アフガニスタンの反政府勢力タリバンが首都カブールを制圧した。当たり前の日常と輝かしい未来を一瞬にして奪われたカブール在住のアフガニスタン女性が、悲痛な叫びを英紙「ガーディアン」に寄せている。※ クーリエ・ジャポンはガーディアンと契約を交わしており、同紙の記事を頻繁に掲載しています。過去の一覧はこちら。大学…
官公庁が閉鎖されたため、姉は家に帰るべく町中を何キロも走った。「民衆やコミュニティに貢献するために4年間使ってきたパソコンを、痛みを感じながらシャットダウンしてきた」と彼女は言った。「泣きそうになりながらデスクを離れて、同僚たちには別れを告げてきたの。仕事ができる最後の日だとわかっているから」
ひとりの女性として、私は男性たちが始めたこの政争の犠牲者であるように感じている。大きな声で笑うことも、好きな曲を聞くことも、お気に入りのカフェで友達と会うことも、大好きな黄色いドレスを着ることも、そしてピンクの口紅を引くこともできなくなったような気がするのだ。仕事へ行くこと、何年もかけてきた大学の学位を取ることももう、かなわない。
私はネイルを塗ることが大好きだ。今日家に帰る道すがら、よくマニキュアをしに行っていたサロンを見た。店の前に飾られていた美しい女性の絵は、一晩にして白く塗りつぶされていた。
周りを見渡せば女性たちの恐怖に怯えた顔と、女性を憎み、そして女性が教育を受け、働き、自由を得ることを否定する男たちの醜い顔ばかりが目に入る。私が何よりショックを受けたのは、楽しそうに女性をバカにしている者たちの姿だ。彼らは私たちの側ではなくタリバンの側に立ち、その力をさらに強大化させている。