匿名さん
「虫嫌いの人が、虫に対して抱いている感情は『恐怖』ではなく『嫌悪』だといわれています。どちらも人が生き延びるために備えられている感情です。『恐怖』は捕食者に対峙したり、危なかったり暗い場所で起こるもの。身体的な害を避けるために持っている感情です。一方で『嫌悪』は、感染症や病原体などを避けるために人が根源的にもっている感情とされています」“過剰なまでの虫嫌い”増加の理由は「感情の誤反応」…東大院が分析 | 女性自身
虫が苦手、嫌いだという人は多い。しかも、過剰なまでに忌み嫌う人が増加している。コロナ下で室内の換気が徹底されているため、オフィスで虫の侵入に大騒ぎ、という光景もこの夏はたくさん目撃されたことだろう。しかし、私たちはなぜ虫を嫌うのか――。 進化生態学が専門の、東京大学大学院農学生命科学研究科の深野祐也助教(附属生態調和農学機構)は、そんな“虫嫌いの要因”を解き明かすべく、全国の20~7
感染症を媒介する病原体は目に見えないもの。そんな命を脅かすものに接すると「嫌悪」という感情が働いて、その場から逃げようとする。人が感染症を防ぐために役立つように進化した感情なのだという。
虫嫌いの人が、虫と出くわしたときに抱く嫌悪の感情は、感染症などから身を守るものと同様のものなのだ。
なぜ誤反応を起こしてしまうのだろうか?
「よくわからないものを見たときは嫌悪する、逃げる。感染症から命を守るように、小さな虫を見ただけでも、過剰なまでに避けてしまうのです」