匿名さん
初期の2ちゃんねるでは、「ソースある?」という書き込みがよく見られました。これは、書き込んでいる怪しい情報に対して、「根拠はあるのか?」「データはあるのか?」と、真実を追及するためです。ひろゆきが「2ちゃんねるよりTwitterの方が悪影響ですよ」と断言するワケ
昔の2ちゃんねると今のTwitterは、どちらのほうが悪影響なのか? 34万部のベストセラーになっている『1%の努力』の著者・ひろゆき氏。現在、YouTubeやテレビで大人気の彼の「思考の原点」について聞いてみた。
2ちゃんねるでは、「デマ」に対してかなり厳しい目が向けられました。それは、初期のインターネットでは、大学生やネットに詳しい人などが多数派で、「データ」や「根拠」に敏感だったからでしょう。
匿名掲示板は、嘘ばかりが書かれている印象があるかもしれません。しかし、悪い影響を及ぼす書き込みは、みんなで浄化していく文化があったんですよね。
それに引き換え、今のTwitter上は、デマがデマのまま拡散されます。2ちゃんねるであれば、スレッドをたどれば、なんとなく正しいであろう「集合知」に至ることができました。しかし、Twitterではそれは面倒な作業になってしまいます。
それでもちゃんと情報を追っている人なら、その後、新事実が出てきたことや事実無根だったことなどに気づくことができますが、多くの一般人はセンセーショナルなデマを信じたまま、他のことに目移りして行ってしまいます。
この動きは、今後、加速するでしょう。
なぜなら、僕たちはもう、動画は「10秒」、テキストは「2~3秒」くらいしか見続けられません。じっと立ち止まって考えることは、非常に我慢を強いられます。記事は読まれず、タイトルだけを見て中身を決めつけます。
一度、こういう思考になってしまったら、かなり意識的に変えていかないと難しいでしょう。
そうならないためには、「ソースある?」「データある?」と、瞬時に考えるクセをつけるしかありません。
怪しい情報はとりあえず、ググってみる。そして、誰が発信源かを調べてみる。根拠がなさそうなら、いったんグレーな情報として保留しておく。そういう一手間をすることが、これからの時代を生き抜く上では欠かせません。