匿名さん
■世帯年収300万円台の家庭から東大を目指した理由「世帯年収は300万円台」大借金家庭から東大に進んだ僕が、"親ガチャ"に違和感をもつ理由 浪人中は週3日のアルバイト地獄
現役東大生の布施川天馬さんは、家庭の事情から1日8時間のアルバイトを週3日続けながら東京大学に合格した。布施川さんは「“親ガチャ”という言葉がはやっているが、自分の人生は生まれた家庭だけでは決まらない。その言葉に甘えて可能性をつぶすのはもったいない」という——。
…ここまでお話しすると、大抵の方には「貧乏ならそのまま働けばいい」と言われるのですが、僕には東大に行かなくてはいけない理由がありました。それは、高卒で働く人の生涯年収の平均と、東大卒で働く人の生涯年収の平均額が、2倍以上の差があるというデータを見てしまったからです。
仮に、僕が大人になっても貧乏なままであれば、僕の子供や孫にまで貧乏を伝播させてしまうかもしれない。
■受験会場では家庭環境は関係ない
僕は、東京大学で「裕福さとは何か」を少しだけ知りました。きっと、裕福さの一つとは、「必要なことに対してお金に糸目をつけないこと」なのでしょう。中学受験から大学受験まで、1000万円以上かかってもおかしくないのに、それを捻出できる秘訣は「子供がやりたいことをさせたい」という親の意地にあるのだと思います。
受験会場ではそういった人々と限りなくフェアな環境で戦うことができます。
僕は、この状況をむしろ面白いと感じていました。うん百時間も勉強してきたのであろう、超有名高校や進学塾から送られてくる受験ソルジャーを、たった1年半ちょっとしか勉強していない僕が上回ることができたなら、それって最高の大番狂わせじゃないか、と考えていました。だから、入試の当日は、むしろわくわくが止まりませんでした。
■「自分には可能性がある」と愚直に信じ続けるしかない
最近では「親ガチャ」という言葉がはやっているようですが、この言葉に甘えて自分の可能性をつぶすのはもったいないことだと思います。もちろん、中にはこの甘い言葉にもたれかかって生きるしかないほど傷を負ってしまった人もいるでしょう。
ですが僕は、もしも「自分がまだ頑張れる」と思える余地があるなら、苦しくても自分の足で前に進むべきだと思います。