匿名さん
■かつての「2ちゃんねる」を懐かしがる現象「流儀があった」「学びがあった」40~50代が「2ちゃんねる」を懐かしがる理由(太田 奈緒子)
高校生の息子を通して、その同級生や同世代に取材しSNS上で展開されるいじめや危険な誘惑などの現状についてたびたび寄稿しているライターの太田奈緒子さん。ネットでの問題を仕事仲間と話していると、「今のネット上のコメントは昔の2ちゃんねるよりひどい。2ちゃんにはそれなりの流儀があった」という意見を何度か聞いたという。太田さん自身も実は当時、2ちゃんねるに入り浸っていた「隠れねらー」。「2ちゃんには流儀があった」には共感する点も多いそう。今振り返る2ちゃんねるとは?
「友人・知人の投稿に、いちいち“いいね”をつけるのがめんどくさい」
「たくさんのささくれたコメントが目に飛び込んできて、気が滅入る」
「身内で雑談しているだけなのに、突然、知らないアカウントから攻撃的なコメントを書き連ねられた」
最近、こういった「SNS疲れ」の声をよく聞く。
そんな中、懐かしがる声が上がっているのが、かつての「2ちゃんねる」だ。
■ネットで必要な知恵は「2ちゃんねる」で学んだ!?
昔、利用していた人たちの多くは「ちょうどインターネット黎明期に現れたこともあり、ネットコミュニケーションの基本を叩き込まれた場所だった」と懐かしげに語る。
「細分化された掲示板・スレッドごとに独特なローカルルールがあるから、最初は勝手がわからなくて書き込みするには慣れと勇気が必要(笑)。ルールを破ると『半年ロムれ(「半年は読むだけにしてルールを学び、書き込みするな」の意味)!』と叱られたなあ」(Aさん・50歳)
虚実入り混じり、殺伐としていて、新参者に優しくない「2ちゃんねる」だが、ネットデビューしたばかりだった私たち世代は、この「2ちゃんねる」で、インターネットやPC操作の知識、ネットで発信する際のお作法やタブーな振る舞い、そして「嘘を嘘と見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」(ひろゆき氏)という教訓を、身を持って学んだように思う。