匿名さん
近年の紅白歌合戦の出場者は、7割近くが前年と同じ顔ぶれで、サプライズ出演者に新鮮さを期待する傾向にあった。また、テレビの音楽番組が昔と比べて少なくなっている中、年配者は街を歩いていると自然に耳に入ってくる楽曲に、今、こういう曲がはやっているのかと知ることができた。「紅白」の視聴率はなぜ下がったのか お祭りムード縮小で「紅白は過渡期にある」
昨年大みそかの「第72回NHK紅白歌合戦」の関東地区の平均世帯視聴率が第2部で34.3%と、2部制になった1989年以降ワースト記録となったことが2日、ビデオリサーチの調べで分かった。前年(2020年)の2部40.3%から6ポイントもダウンした背景を探った。
コロナ禍で外を歩く機会が減った今はそれも難しい。特に日頃、ネットに密に接していない高齢者には最新曲に触れる機会は稀有(けう)な状態。第72回紅白歌合戦の初出場者の名前を知らなかったという年配者の声が周囲から少なからず聞こえた。初めてテレビで歌うアーティストもいたのだから当然かもしれない。
出場者のパフォーマンスを盛り上げる、驚くような大がかりなセットの演出は影を潜め、ステージ上の美しい花と映像が中心だった。結果、例年と比べて全体的にお祭りムードが足りなかったように思える。