匿名さん
なぜなら、利用者にとっては、このサービスが自分のために必要だから「行く」のではなく、介護者である娘や息子の都合で「行かされる」ことだからです。老親が子に捨てられたと思う瞬間…ショートステイが嫌いな理由 | 富裕層向け資産防衛メディア | 幻冬舎ゴールドオンライン
家族に仕事があり、日中はケアできないため利用するのがデイサービス、出張などで留守にするため、数日施設で過ごしてもらうのがショートステイです。なぜ老親は通所サービスの利用に抵抗するのでしょうか。相沢光一氏が著書『介護を左右する 頼れるケアマネ 問題なケアマネ』(河出書房新社)で明らかにします。
通所サービスを利用するのは、娘や息子が自分の仕事を優先しているから、あるいは息抜きをしたいからということがわかるからです。
自分がないがしろにされているようで不愉快なのです。
■通所サービスの利用は親子関係を悪化させる
介護される人にとっては、デイサービスなら日中だけだから我慢もできる。しかし、宿泊を含む長い時間、息子(娘)の都合で自分が施設に預けられるということは許せないわけです。
それでも心やさしい親なら「息子(娘)の仕事のためだから仕方がない」と思うかもしれません。しかし、その理由が旅行のためだと知れば、とても許容できなくなるのです。
「利用者さんが通所サービスに抵抗感をもつ心理はわかります。でも、介護者がそれを気にしすぎると離職まで考えることになってしまう。仕事を辞めれば親御さんにつらい思いをさせなくて済むと思うわけです。しかし、先々のことを考えれば、離職は避けなければなりません。
抵抗感をできるだけ軽くし、行ってもらう説得法も身につけている。そうした方法を介護者に伝えるのもケアマネの務めだと思っています」