匿名さん
PMDDと診断されて以降筆者は、小学校の性教育の授業で「月経前の不調を取り上げること」「男性に月経を知ってもらうことの重要性」を強く感じた。現在は男女一緒に性教育を受ける学校が増えているが、筆者の時代は別々に受けるか、男子は全く学ばない学校もあったようだ。月経前の不調は我慢するもの…? 仕事や学校に行けないのは「甘え」ですか(旦木 瑞穂) @gendai_biz
近年、ようやくPMS(月経前症候群)がテレビなどでも取り上げられるようになり、「女性は月経前に不調になることがある」ということは、性別に関わらず多くの人が知るところとなった。だが、PMDD(月経前不快気分障害)については知らないという人もいるだろう。
筆者の夫は、「小学校で性教育を受けた記憶がない」と言う。「女性には月経というものがあり、月に1回出血がある」くらいのことは知っているが、もちろんPMSもPMDDも知らず、筆者が月経前にイライラしたり情緒不安定になったりし、ケンカが増えることについて、長い間疑問に思っていたという。
(中略)
高等学校の養護教諭を務める千川さんも、こう話す。
「私は看護大学で月経周期や症状の把握方法などを学んでいたので、自分の不調が月経に関係するものだとすぐに気づき、医療機関につながることができましたが、学んでいなかったらもっと時間がかかっていたと思います。現状多くの生徒は、高校までに、月経前の症状や月経管理の仕方を学ぶ機会はありません。月経の記録のとり方を教えてもらうだけでも月経はずいぶん管理しやすくなり、自分の不調に気づきやすくなるのではないでしょうか」