匿名さん
萌美さんは、去年結婚し、たった1か月で離婚したという。それは「結婚した」という経歴を作りたかったから。「バツイチになりたくて」離婚前提で結婚した32歳女性の後悔【前編】
コロナ禍で盛り上がった「家族が欲しい」という願望。そこで婚活市場は盛り上がっている。萌美さん(仮名・33歳)は、「結婚はセルフブランディングの一環」と言い切る。結婚は生活を続けることではなく、「1回経...
「いくつか理由がありますが、まずは結婚したということは、“相手とコミットした”という実績になること。結婚は相手から信頼される人間力の持ち主であり、自分自身も寛容であるというアピールになります。これは社会では有効だなと思いました。あとは、アラサーで独身だと、男性から警戒してしまいます。独身の女性よりも、バツイチのほうが男性のガードもゆるいと思ったんです」
「それまでの私は、男性に気に入られようと頑張っていたし、大手企業の社員の男性と出会うと、相手が好きになってくれるように、合わせてしまっていたんです。条件を見ながら相手の人間力を見て、たいして好きでもないのに、その人に気に入られようと頑張る…という不毛な行為を繰り返して、疲れていました。でも、バツイチになるための婚活なんだと舵を切ってからは、気持ちがとても楽になりました。素の状態で男性と会えるんですから。そこで、趣味の低山登山を通じて、10歳年上の公務員と知り合ったんです」
「しかも、SNSをほとんどやっていないんです。こういう一人でいる方が好きなタイプはいいなと思い、私がバツイチになりたいことを伝え、それもお互いに理解したうえで入籍したんです」
1か月後に離婚しようと約束をした。
「すぐに旧姓に戻すから、私の場合はさまざまな名義変更はしませんでした。でも、誤算があったんです。彼は女性に免疫が一切なかったので、理屈では偽装結婚だとわかっていても、私に対して執着するようになったんです」