「部落民の私はここにいる」 デジタル時代の差別、声あげる当事者

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匿名さん



「部落民の私はここにいる」 デジタル時代の差別、声あげる当事者 | 毎日新聞

 部落差別の解消を目指した全国水平社が京都市で創立されてから3日で100年。長きにわたる取り組みで表面的には差別は見えにくくなったが、インターネットが全盛のデジタル時代では新たな形の被害も生まれている。そんななか、あえてウェブサイトでルーツを公表し、差別に向き合う人もいる。
上川多実(たみ)さん(41)=東京都=の両親は、関西の被差別部落出身。物心つく前から「あなたも将来、差別を受けることがあるかもしれない」と聞かされて育った。だが、疑問が募った。「境界線が引かれているわけじゃない。部落って他の場所と何が違うの?」

「実際に恐れ、悩んでいる人がいる。『部落民の私はここにいるんだ』と伝えないと」。その方法を模索するなかで出会った仲間と2011年、情報発信サイト「BURAKU HERITAGE」を開設した。東京や大阪に住む10人ほどのメンバーが差別問題への思いを記す。何気ない日常をつづり、顔写真や実名も公表する。「あなたが暮らすこの社会に、私も生きているんだよ」と伝えるためだ。
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