匿名さん
最近よく「先進国の中で日本だけ30年間賃金が上がっていない」という問題が指摘されている。「デフレが悪い」「消費税をなくせばすべて解決」などさまざまな意見があるが、低賃金の直接的な原因としては(1)から(3)をエンドレスで繰り返してきたことが大きい。イオンの「最低賃金以下」問題から見える、“安いニッポン”の無限ループ(要約)
イオン九州が、パート従業員を最低賃金よりも低い時給で募集していることが明らかになった。とはいっても、これは単純なミス。システムの更新がきちんとできていなかったので、過去の“安い時給”が表示されていたわけだが、筆者の窪田氏は「見過ごせない出来事」だと指摘している。どういうことかというと……。
(1)安い商品・サービスを提供するために、企業は人件費をギリギリまで低く抑える
(2)給料が上がらないので、消費者は「もっと安く!」の大合唱となる
(3)値上げによって客離れするのが恐ろしい経営者はこれまで以上に「安さ」に固執する
この「安さの無限ループ」をこれ以上ないほど分かりやすく、効率的にまわしてきたプレイヤーのひとつがイオングループだということを、今回の最低賃金以下求人問題は示唆しているからだ。