不妊治療の末養子縁組。「血の繋がりがない息子」に母が今思うこと

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匿名さん



不妊治療の末養子縁組。「血の繋がりがない息子」に母が今思うこと

血の繋がらない息子に「自分は周りと違う」と思わせないように「今日は子どもと一緒に、初詣に行きました」「家族で初めて、動物園に行きました!」広子さん(仮名/30代)のTwitterには、3歳になったばかりのハル君の育児に関する投稿が楽しげに綴られている。その投稿
いつ、どのタイミングで子どもに養子ということを伝えるのか。真実告知について、意見はさまざまだ。

「養子当事者のTwitterアカウントでは、小さい頃から言われた方がよいとする意見が大半を占め、仲介してくれた団体からも早めの告知を勧められましたが、中には『知らされないままがよかった』という声もあり、胸がギュッと締め付けられます」

日本では「血の繋がりがない親子」の存在はまだ珍しいことだと捉えられがちだ。

諸外国における要保護児童の里親委託率に関しても(制度が各国で異なるため一概に比較できるものではないが)アメリカやイギリスは7割を超え、オーストラリアは92.3%と高い数字となっている。

しかし日本の場合は、21.5%。要保護児童のほとんどが児童養護施設などで養育されており、里親や養子縁組制度により家庭で養育される子どもは僅かだ。それゆえに、どうしても少数派となり社会の理解も十分に進まないという現実がある。

広子さんは「特別養子縁組の子どもが『自分は他の人とは違う』と悩まないような社会にしていきたい」と話す。

「そんな社会にするためには、まず私たちがオープンにするしかない。なので、私は児童館で会った ママ友に『どちらで出産したんですか?』と聞かれた場合は『うちは養子なんですよ』と話すようにしていますし、保育園やご近所の方との会話でも嘘をついたり、変に隠すようなことをせずに、会話の中で自然に特別養子縁組で繋がった家族なんだということを伝えていければいいなと思っています」
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