匿名さん
1人目は、3人の子どもを育てあげた川口有紗さん(仮名・54歳)。25歳で結婚し、26歳から3人の年子を産んだ。夫のモラハラに耐えきれず、子どもを連れて35歳のときに離婚。病院の看護助手とホームページの作成で生計を立てながら、指圧師の国家資格を取得し女性向けのサロンを開業した。コロナで収入激減&子育てと介護で「貯金ゼロ」のシングルマザー、老後貧困の現実味 | 週刊女性PRIME
日本のシングルマザーの就業率は約8割と世界でもトップレベル。にもかかわらず、相対的な貧困率は先進国で最悪だ。せめて、子育て後に人生を謳歌しようにも雇用や社会保険から見放され、貯金も底をついているケースも多い。国から見放された女性たちを取材し、制度の不作為を告発したルポ『シングルマザー、その後』の著者に話を伺った。
「児童扶養手当がなくなったと同時に、支出が増えました。医療費助成がなくなり、確定申告も扶養控除がなくなって課税額が増えて。今まで免除だった国民年金も払わないといけないし、国民健康保険も扶養家族がいたときは安かったけど、ぐんと額が上がって……。子どもが成人したことにより、ありとあらゆるものの支出が増えていったんです」