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京都府内のある家庭も、そんなのっぴきならないスズメバチ危機にさらされ、インターネットで見つけた駆除業者に巣の撤去を依頼した。テレビでも取り上げられたことがある業者だったが、安心もつかの間。作業中に何と、自宅が炎上焼失するという本物の災厄に見舞われてしまう。「故意に近い重大な過失だ」。家族側は業者側に計約5800万円の損害賠償を求めて、大阪地裁に訴訟を起こした。スズメバチ駆除中に自宅が炎上、業者側とは連絡が取れない状態 - ライブドアニュース
京都府のある家族がスズメバチ駆除業者側に損害賠償を求める訴訟を起こした。業者はガスが充満しているところに発煙装置を投入し、炎上させたという。作業員らは家族に火災発生を知らせず「水を使いたい」と申し出たとのこと
「駆除のスペシャリスト」
スズメバチが巣を作ったのは、京都府南部の山田家(仮名)。70代の夫婦、30代長男と孫娘の4人で暮らしていたその家に、災難は突如としてやってきた。
訴状によると平成26年10月、山田家の愛犬がスズメバチに刺され、数日後に死亡。さらに長男も刺される被害に遭った。木造平屋建ての母屋は、かやぶきにトタンをかぶせた構造になっている。一家はこのかやぶきのどこかに、巣があると確信した。
爆発、炎上…命からがらの避難
次の日の夕刻、作業員2人が山田家に臨場した。
だが、スペシャリストであるはずの2人の行動は、素人目にもどこかおかしかった。
かやぶきのどこに巣があるのか特定しないまま作業をスタートさせ、いきなり薬剤のスプレーを散布したのだという。
スプレー攻撃を受けたスズメバチは当然、逆襲を仕掛けてくる。どこからともなく飛来したハチにおびえたのか、2人は頭上のかやぶきの中に発煙装置をほうり込み、煙幕を張った。
これが災難の引き金となった。
散布したスプレーのガスが充満しているところに、発煙装置を投入したのだ。当たり前の帰結として、引火した。
ここで「火が付いてしまった」と正直に申告してくれれば、まだ良かったかもしれない。だが、作業員らは当時家にいた夫婦らに火災発生を知らせず、「水を使いたい」とだけ申し出たという。
自分たちだけで消火しようと試みたようだが、火はみるみるうちに広がっていく。そのうち、爆発音がとどろいた。
夫婦らもようやく火災に気づいたが、時すでに遅し。一緒にいた孫娘と命からがら、逃げ出すので精いっぱいだった。貴重品や位牌(いはい)、思い出の品など何一つ持ち出すことができなかったという。