匿名さん
思い返してみると、われわれは幼少期から、常に「他人のための行動する」姿勢を求められてきた。学校では、班長やら生徒会役員やらゴミ係やら、望んでもいない役割を押し付けられることがあったし、日々の掃除では率先して雑巾がけすることを要求されたりもした。少しでもサボる生徒がいたら叱責の対象となった。大人になってからも、PTAの役員を押し付けられたりして、本当はイヤなのに「私は専業主婦だから仕方ない」「みんな我慢しているのだから、自分も我慢してやらなきゃ」と受け入れてしまう。会社でも、定時が来たら帰ればいいのに、周囲の目を気にして帰れない。他人の目が気になるから…そのためだけに「外を歩くときにマスクをする」という日本人のイヤな空気 コロナ騒動が終わらない原因は「醜い差別感情」にある
新型コロナへの対応をめぐって、海外と日本の差が広がりつつある。ライター・編集者の中川淳一郎さんは「日本の『コロナ騒動』が収束しない原因は、過度に他人の目を意識し、多数派に合わせて本心を抑え込んでしまう日本人の特質にある」という──。
(中略)
こうした日本的な価値観──「他人の目をなによりも気にかけ、他人に配慮する姿勢を常に周囲に示し続けることが重要」「自分は違和感をおぼえても、甘んじて受け入れる。そうすれば波風は立たない」といった意識に支配されている人間ばかりだから、日本のコロナ騒動は終わらないのだ。