匿名さん
※以下抜粋「死ぬかい?」「いいよ」老老介護の末に 「本当は2人で逝く予定だった…」夫のその後 | RCC NEWS | 広島ニュース | RCC中国放送
広島市の住宅で、72歳の夫が、自宅での「老老介護」の末に、80歳の妻を殺害した事件から1年…。記者が、当時の現場取材、拘置所での面会、裁判記録を振り返り、再び現場を歩きました。夫のその後は…。1年前の4月3…
広島地方裁判所で始まった裁判。
被告人質問で、当時を振り返ってどうしていたらよかったと思うか尋ねられると哲也さんは「もっと方法はなかったか…。でも無かったと思う。」と答えました。
裁判官から最後に何か言いたいことはありますかと問われた哲也さんは…。
(哲也さん・裁判で)
「もっと簡単に介護の援助を受けられる、そんな世の中になったらいいなと思います」
逮捕からおよそ2か月後、哲也さんに判決が言い渡されました。
(裁判官)
「主文、被告人を懲役3年に処する。この裁判が確定した日から4年間その刑の執行を猶予する。」
判決は確定し、哲也さんは、そのまま入院しました。
事件から1年を迎えようとしたある日、私は、村武さん夫婦の自宅がある住宅地を訪れました。自宅のチャイムを鳴らしてみましたが反応はありませんでした。住宅の外にあるガス栓には、「閉栓中」の文字がありました。しかしなぜか、自宅の玄関や、植木などに荒れた様子はありませんでした。
実は、近所の人たちが、哲也さんの家の周りを掃除していたのです。
(向かいに住む森脇康則さん)
「哲也さんは、ここ数年目に見えるほどに痩せてきていた。病気もあって『体が痛いんじゃ』と言っていたが明るく振る舞っていました。事件があった日、私は家の窓から救急車が来ていたのを見ていた。寂しかった。町では、コロナ禍になって一堂に会することが減ってしまっていたんですよね。過去を振り返ると立場的には私はつらい。責任を感じている。つっこんで話を聞くべきだったのか…。」
事件の関係者によると、村武哲也さんは、去年の秋、亡くなっていました。私が取材した近所の人たちも、哲也さんが亡くなったことは知らなかったそうです。