匿名さん
「発達障害といってもいろいろですが、その多くは『主体』が弱いという特徴を持っています。発達障害や発達障害的な特徴に悩む人が増えてきたのは、時代が変化したからではないでしょうか。終身雇用が当たり前で外から決められた『枠』がしっかりあった時代は、主体性が欠けていても問題にはなりませんでした。コミュニティもしっかり存在して、その中での役割が与えられていたからです。発達障害が増えたのは「知名度が上がったから」だけではない…心理学者がたどり着いた"社会のある変化" 「こころの問題」には時代ごとの流行がある
なぜ発達障害に悩む人が増えているのか。京都大学の河合俊雄教授は「多くは『主体』が弱いという特徴がある。主体が求められる時代になったことで、発達障害や発達障害的な特徴に悩む人が増えたのではないか」という――。
誰と結婚して、どの仕事をするかが、コミュニティの中で必然的に決まっていた。そうなると、主体性なんてなくても困らないわけです。しかし、現代は自然発生的なコミュニティが減って、自分で判断する場面が多くなりました。個人の自由度が増してきた現代だからこそ、主体性の問題があぶり出されていると考えています」