匿名さん
本にもなっている手元の用字用語集の第14版(2022年3月発行)は「保護者の意味で父兄は使わない」と明記する。(中略)「父兄会」を使わないようにする注意喚起は、1986年4月発行の5版3刷からだという。当時の注記は「父母会とする方が望ましい」だったが、6年後の92年4月発行の6版5刷では「父母会、保護者会」への書き換えを求めた。「父兄」は男尊女卑とも取れる言葉であること、戦後PTAの発足により「父兄会」という言葉が世間でも使われなくなったことなどが背景にあるという。なぜ?消えつつある「父兄」 時代とともに「父母」→「保護者」へ 悪意なくとも言葉の配慮
兵庫県芦屋市内の公園で、注意を呼び掛ける張り紙を見つけた。「父兄の方へ ここでの砂遊びはお止めください」。その内容には全くもって同意するが、冒頭の「父兄の方へ」が目に留まった。
その後、「父母会」についても「親のどちらかがいない場合もある」として、なるべく「保護者会」を使うよう推奨した。さらに踏み込んで2001年3月発行の9版では「父兄会」を「差別語・不快語」の欄に入れた。05年3月発行の10版からは「保護者の意味で父兄は使わない」との注釈を入れるまでになった。