匿名さん
私たちは、(資本主義の最盛期が過去のものとなった)「後期(晩期)資本主義」に身を置いていますが、その中でも、子供を持つことがもはや社会的ステータスの向上につながらない時代に突入したのだと思います。誰かと結婚して、子供を持つなんて大変すぎる…独身の日本人の男女が急増している本当の原因 出産や育児が社会的ステータスだった時代の終わり
国勢調査によれば、男性の生涯未婚率(2020年・速報値)は25.7%、女性は16.4%と過去最高となった。なぜ日本人は結婚しなくなったのか。カリフォルニア大学サンタバーバラ校のサビーネ・フリューシュトゥック教授は、「結婚することや子供を持つことの社会的意味合いが変化した。いまや人々を出産や育児へと駆り立てる社会的・世代的必然性はなくなった」という――。(第1回/全2回)(取材・文=NY在住ジャーナリスト・肥田美佐子)
というのも、子供を持つと、トップ校に入れなければとか、才能や能力のある子供に育てなければとか、さまざまな形で、大きなプレッシャーが親にのしかかるからです。
そうした親としての役割が親の社会的ステータスを高めてくれるとも言えますが、今やそれは、人々を出産や育児へと駆り立てる社会的・世代的必然性ではなくなったのです。
(中略)
特に欧米と比べると、日本の母親は、より大きなプレッシャーにさらされています。国を問わず、女性は、母親に課せられる特定の生き方に対してプレッシャーを感じるものですが、日本では、今もそれが顕著です。