匿名さん
小学校5年生といえば、10歳〜11歳。大河さんは、いわゆる「反抗期」を迎えたのだろう。反抗期は、子どもが大人へと成長し、親から自立していくために、とても重要な時期だ。時々、「うちの子、反抗期がなくて、素直で助かる!」「うちは、友だちみたいに仲良し親子だから、反抗期がないの」などと言っている親や子の話を聞くが、そういう人は危機感を持ったほうが良い。なぜなら、「反抗期がないということは、自立できていないということ」につながり、「仲良し親子」ではなく、「共依存親子」になりかねないからだ。お風呂も寝るのもママと一緒の小5男子。「仲良し親子」は「共依存親子」の危険性(旦木 瑞穂) @gendai_biz
散見される、親の行き過ぎた過干渉。こういった親子は将来どんな問題を抱えることになるのだろうか――。近年共働き家庭が一般化し、親たちは多忙を極めている。そのため、いわゆる毒親とまではいかずとも、過保護・過干渉な親も散見される。また、いわゆるヤングケアラーとまではいかずとも、下の子や老親の世話、手伝いの範疇を超えた家事労働を強要する親が目につく。こうしたケースの中には「子どもは親の所有物」と勘違いしている人もいるのではないだろうか。
「共依存親子」の何がいけないのか。
まず、当然ながら、子ども側の健全な成長や自立を妨げる。自立には「精神的自立」「経済的自立」「社会的自立」「性的な自立」の4つがあり、「経済的自立」「社会的自立」は、10歳〜11歳では難しいが、少なくとも、「精神的自立」や「性的な自立」をしていく途中経過であるはずだ。
それなのに、大河さんや小澤さんの母親のように、ベタベタと必要以上に関わっていては、子どもの「精神的自立」を妨げる。小学校の高学年になってもお風呂に一緒に入っていたり、いつまでも夜一緒に寝ていては、「性的な自立」も妨げかねないだろう。