匿名さん
離れて暮らす母親(80代)に昨年あたりから認知症の症状が出てきた。女性はテレワークで仕事ができることもあり、実家で介護を始めた。しかし、じきに仕事との両立は無理だとわかった。日々の生活の悲鳴「もう限界」が届かない 介護離職、深まる貧困に苦しむ女性たち〈AERA〉
防衛費の大幅な増額を訴えるなど、政治家からは勇ましい声も聞こえてくる。一方で、日々の生活に苦しんだり悩んだりする人が増えているのが日本の現状だ。...
幻聴、妄想、ひとり歩き……。母親はデイサービスやショートステイに行きたがらず、女性が24時間ついていなければいけない。実家近くには兄が住んでいるので協力してほしいと頼んだが、「俺には無理」と言って何も手伝ってくれない。寝不足とストレスで倒れそうだというモヤモヤした気持ちを、女性はこう吐き出した。「結局、介護は女性がするんですよね」
厚生労働省の調査によれば、介護離職は10年以降、増加傾向にあり、女性が大半を占める。20年に「介護・看護」を離職理由に挙げた人は約7万1千人いて、女性は約5万3千人と75%近くを占めた。