匿名さん
「料理はもうしないと決めた」千秋がたどり着いた「嫌いを捨てる」という生き方(千秋)
20年間持ち続けた「歌手」として歌いたいという気持ち。昨秋50歳となった千秋さんはその夢を実現させた。人生100年時代の折り返し地点、「50歳でも、子どもがいても、ずっと夢を追いかける!」人々への応援歌として、千秋さんの今の素直な気持ちを届ける連載「50歳の夢」。第2回の後編は、日常のなかでは「好き」だけでなく「嫌い」も素直に受け止めることが大切だと気づいて、千秋さんが「捨てたこと」についてお伝えする。
こんな「好き」を大切にする一方で、「嫌い」も大切にするようになった。たとえば料理は嫌い。とはいえ、娘が高校生の頃はお弁当作りに力を注いでいた。子どもが小さいときは、私が栄養管理をしっかりしないといけないと思っていたから、作っていた。でもどうやっても好きにならない。
家事のなかでも掃除は、「きれいなところに住めて楽しいな」と思えるから好き。でも料理は、チャーハンやハンバーグなど自分の得意料理を作るのはいいけど、栄養バランスを考え、買い込んだ食材を余らせないように何日分かの献立を考えるのはとてつもないストレスだ。
2003年に生まれた娘ももう19歳。高校を卒業し、お弁当作りから解放された時点で「やっぱり料理は嫌い!」と宣言して、毎日用意するのをやめたいと言ってみた。そうしたら娘も「いいよー」と軽い返事。娘は娘で、友達にご飯を食べて帰ろうよと大学で誘われても、「家で作って待っているから帰らないと」というのがストレスだったようだ。
結果、母娘2人のストレスが解消された。今では、ウーバーイーツで頼んだり、「ハンバーグ食べる人いる?」と聞いて食べたい人の数だけ作る。一人分は難しくて、結局3日間カレーを食べ続けることもあるけど、「まぁ、いっか」という感じだ。