匿名さん
――Yさんが娘のAちゃんへの嫌悪感を払拭するためには、何が必要だったのでしょうか?自慰をやめられない4歳の娘に愛情を取り戻すまで…母親の苦しみ描いた作者を取材<漫画> | 女子SPA!
主人公のYさんは、ある日4歳の娘Aちゃんが自慰をしていることに気づきます。「こんな小さな子がそんなことをするなんて」「女の子なのに」――。Yさんは大きなショックを受け、悩む日々を送るうちにAちゃんに…
加藤かとさん(以下、加藤):Yさんは保健師さんからのアドバイスに従って、毎日抱きしめ、寝る前には必ず「好きだよ」と伝えるようにしていました。Yさんはその頃、本心ではAちゃんのことを好きだと思えなくなってしまっていたのですが「自分を変えたくて、最初のうちは好きだと嘘をついていた」と言っていました。
――嫌悪感が残っている状態で毎日抱きしめるのは大変だったかもしれないですね。
加藤:最初は本当につらくて、Aちゃんを抱きしめるたびに吐き気がしていたそうです。でも抱っこをして子ども特有の髪の柔らかさに触れたりするうちに「この子はまだ子どもなんだ」と改めて気づくようになっていきました。そして続けるうちに、まだAちゃんが赤ちゃんの時に、抱っこしてあげていた感覚が戻ってくるようになりました。
――スキンシップを取り続けたことで愛情が戻っていったんですね。
加藤:ただ、これはあくまでも「Yさんのケース」であって、すべての人が同じことをするべきだと言いたいのではないんです。この漫画を読んだことで、かえってつらいのに頑張ってしまうお母さんが増えないといいなと思います。
Yさんは「嫌悪感があるのに抱っこし続けていた時期は、精神的なダメージが大きかった」と言っていました。Yさんの場合はそのままなんとか続けたことでいい変化がありましたけど、つらい人は心療内科やカウンセリングなど、専門家に診てもらうことも大切だと思います。今はつらくても人それぞれに合う解決方法がきっと見つかるはずだと思います。