匿名さん
◆40歳まで支払い「結婚考えられず」貸与奨学金 返済に苦しむ社会人 「無理ゲー」「生きるのがしんどい」…「取り立てが怖い」との声も:東京新聞 TOKYO Web
今、大学生の半数近くが利用する奨学金。多くは返済が必要な貸与型だが、経済の低迷で収入が不安定化し、日本学生支援機構(JASSO)の...
「以前は具体的に人生設計をしていたが、40歳ごろまで支払いがあるため、結婚して子どもを持ちたいと考えることすらなくなった」
返済負担は次世代の将来も左右しかねない。「上の子が高校生になり、自分の奨学金の支払いのせいで、行きたい学校に行かせてあげれるか、とても不安」
「取り立てが業務的で怖い」という指摘もあった。
◆大学進学率上昇、学費高騰…でも親の賃金は上がらず
「『無理ゲー』(攻略不可能なゲーム)なんです」。POSSEの渡辺寛人事務局長(34)は、借り手を巡る状況をそう言い表す。
「何とか返済しているが、若年層の雇用は不安定化している上、家族の介護や入院といった不意の出費もある。子育てや教育費の負担も重く限界です」。アンケート結果を集計し、債務の帳消しや制度改善を機構などに求めていく方針だ。
なぜこれほど増えたのか。まず大学進学率が上昇している。昨年度は短大含め約60%で、30年で20ポイント以上アップした。大学設置数も昨年度は803校(うち私立は77%)で、30年で35%増に。大学に進む学生は増えたが、学費は高騰している。年間授業料と入学料の合計平均(16年度)は、国立が約82万円、私立は約113万円。30年間で国立は2倍、私立は1.5倍になった。それにもかかわらず親の賃金は上がっていない。奨学金に頼らなければ、大学には行けない状況が生まれている。