匿名さん
しかし、正確には「晩婚化など起きていない」のです。「若者の非婚化」を後押しする日本の絶望未来
2021年の合計特殊出生率が1.30に低下し、戦後最低だった2005年の1.26に迫る勢いで少子化が進行しています。相変わらず少子化危機論を展開するメディアも多いのですが、当連載で繰り返しお伝えしている通り、そもそ…
1980年代から「結婚に前向きな若者は5割程度しかいない」というのが事実です。
■「晩婚化」ではなく、「若年の非婚化」
男性は25~34歳、女性は25~29歳での初婚達成率が激減していますが、実は35歳以上でみるとほぼ変化はありません。時に女性に関しては、40年前も今も35歳以上の初婚達成率は完全に一致しています。これを見る限り、男女とも「晩婚化」ではなく、「若年の非婚化」というべきでしょう。
昨今の婚姻数の激減は、かつて婚姻数を支えていた若者たちが結婚をしなくなったから、もしくはしたくてもできなくなったからであり、決して単純に後ろ倒しにしたわけではないということです。
■出会いの機会を大人が奪った
これの何が深刻かというと、婚姻の半数を占める20代での結婚カップルが今後激減する可能性があるということです。結婚に至る出会いの機会を政府や大人たちが奪ったのだから当然です。
お見合いやと職場結婚という社会的お膳立てシステムの消滅によって、出会いの機会も減っているうえに、今回の「恋愛ロックダウン」という仕打ちをしておいて、やれ「若者の恋愛離れ」で「デート離れ」だなどと勝手なことを言う。若者にしてみれば「これでどうしろというんだ?」と言いたくもなるでしょう。
この「恋愛ロックダウン」による影響は、これからの3~4年後の大幅な婚姻減と出生減として顕在化するかもしれません。