匿名さん
実際、大手住宅メーカーなどで注文住宅を建てた人の平均顧客像は図表2のようになっている。注文住宅を建てた人の建築費の平均は全国で3815万円、建て替えで土地の取得費がなかった人の平均は4394万円だった。東京圏だけに限れば、建築費は4083万円で、土地取得のない場合が4723万円だった。年収が1000万円以下だと、大手の注文住宅のマイホームは「絶望的」な時代がやってきた(山下 和之) @moneygendai
住宅価格の上昇が続いている。分譲マンションや中古マンションの高騰が注目されているが、実は一戸建て、なかんずく注文住宅の建築費がそれ以上に上がっている。これからも上がり続けそうな情勢で、大手住宅メーカーの注文住宅は年収1000万円以上ないと建てられない、そんな時代になりそうだ。
世帯年収をみると、全国平均は2018年度の874万円が、2019年度には936万円と増えて、2020年度は964万円だった。東京圏だけに限ると2020年度の平均は1027万円と1000万円を超えている。すでに東京圏で注文住宅を建てる人の平均年収は1000万円を超えているわけだ。
これは注文住宅の建築に関するデータであり、土地の取得費まで考えれば、とても年収1000万円では足りない。場所や広さにもよるが、年収1500万円、2000万円と求められるレベルは高くなっていかざるを得ない。
しかも、この注文住宅の価格、今後もますます高くなるのは必至の情勢だ。