匿名さん
私が取材をした中で亡くなった約40人の共通点をあげてみる。「"死にたい"と言える人は自殺しない」は間違い…死を選んでしまう人たちの"本当の共通点" 取材者の9割は自傷行為を繰り返していた
なぜ人は自殺してしまうのか。ジャーナリストの渋井哲也さんは「自殺してしまう人たちには共通点がある。私が取材した当事者たちはほとんどが自傷行為や自殺未遂を繰り返していた。『死にたいと言っている人は自殺しない』とよく言われるが、これは迷信だ」という――。(第1回)
自殺未遂(自傷行為を除く)を3回以上繰り返していたのは8割。この中で10回以上繰り返した人は2割いた。さらに言えば、30回以上、繰り返した人もひとりいた。常に「死にたい」と言っていた人も9割いた。
「『死にたい』と言っている人は、実際には死なない」というのは迷信だと言われている。少なくとも、取材経験から考えても、迷信だと断言できる。
「死にたい」「さよなら」「もう死にます」というメールやLINEが届く。また、ツイッターなどのSNSでつぶやく人もいる。そうした後に、自殺のリスクが高い行動を取ったり、実際に亡くなってしまう人もいた。取材した中で、自殺で亡くなった人の半数は、死ぬ直前に、私を含む誰かに予告めいたメールやLINEを送っている。深夜に自殺予告のメールが届いたことがあった。