匿名さん
驚いたのは、投資のための金策まで男が指示していたことだ。具体的な消費者金融会社の名前を出し、「一日で終わらせな信用情報回ってまうから借りられない!」「借入理由は引っ越しで」などと具体的に説明する。「そこまで思い詰めているとは・・・」 ”投資”に150万円支払った22歳女性 死を選んだ「なぜ」(1)(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース
穂野香さんは結局、消費者金融3社から計150万を借り、100万円を男の口座に送金し、50万円は現金で男に手渡した。LINEのやり取りから4日後のことだった。
自殺はそのちょうど1カ月後だ。
私は男と穂野香さんの100を超えるLINEのやりとりを何度も見返した。「暗号資産への投資」をうたう男の言葉はあいまいで、暗号資産の仕組みすら理解できていない様子だった。
穂野香さんも、完全に納得したというより、追い立てられるように「投資」を決めてしまったように感じた。当時、穂野香さんが説明を聴きながら残したとみられるメモには「デメリットは正直ない」と書かれていた。
「こんなのでだまされるなんて」と言うのは簡単だ。これまで詐欺事件を取材する中で、「だまされる方も悪い」という言葉を何度もきいた。だが、社会人として歩み始めたばかりの22歳。信じていた同級生から紹介を受けた男の言葉を「うそだ」と判断するのはそんなに簡単なことか。