匿名さん
40代前半、非正規社員の月収は中央値で21万円、手取りで16万円ほどだ(厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』より算出)。40代になっても大卒新卒者と変わらない程度の給与という、厳しい状況に置かれている。40代、手取り16万円…置き去りにされた「就職氷河期世代」、そろそろ世間も忘却か | 幻冬舎ゴールドオンライン
ロストジェネレーションとも呼ばれる「就職氷河期世代」。生まれた時代の悪さを嘆く当事者は数多いが、それでもしっかりと居場所を見つけ、活躍の場を掴んでいる人たちは多い。問題は「居場所を勝ち取れなかった」一部の人々だ。彼らの置かれた厳しい状況を見ていく。
昭和から平成初期のころは、新卒の就職が非常に重要だったが、近年ではそんな日本型の雇用形態は瓦解し、やる気さえあればチャンスが掴めるとされ、実際に転職でキャリアアップを成功させる人も多い。だが、そんなチャンスすら巡ってこないのが、厳しい就職氷河期を乗り越えられなかった人たちなのだ。
近年では、内閣府による「就職氷河期世代支援プログラム」や、厚生労働省による「就職氷河期世代活躍支援プラン」など、さまざまな支援制度がとられている。しかし、40~50代のなかの、限られた層への就職支援が、どれほど社会へメリットを生むのか、効果を疑問視する声もある。むしろ若年層への支援に予算をかけるべきではないか、との意見も増えてきた。
置き去りにされた「氷河期世代」の一部、そろそろ忘れ去られてしまうのだろうか。