匿名さん
黒沢かずこ: 中学2年生で自分が生理になった時は「生理になっちゃった。どうしよう。嫌だ」って思いました。親とは、それまで生理について話をしたことがなかったし、もう全然、未知の出来事でした。黒沢かずこ「性の対象」嫌だった - Yahoo!ニュース
当時、生理について誰かに聞くこともできなかったんです。(略)生理用品があることは知っていましたが、親に生理になったことを話せないから、手に入れることができないし。そのため、生理が来てからしばらくはティッシュペーパーで対応していたんです。使用済みのティッシュをトイレに流すこともできず、部屋にため込んでいました。
――生理用品を使うようになったきっかけはいつだったんですか?
黒沢かずこ: 部屋にため込んでいたティッシュが多分臭うようになったんだと思いますが、母が気づいたみたいで、ある日昼用ナプキンが自分の部屋のドアの内側に置いてありました。それを見て、「あ、お母さんにバレた」という気持ちと、「これがナプキンか」という気持ちの両方がありました。嬉しいという感覚は一切なかったですね。
――なぜそこまで周りの人に相談できなかったのでしょうか。
黒沢かずこ: 実際に初潮を迎えるまで「自分は生理にはならない」「自分は生理と無縁だ」と思っていました。自分も成長して体が変化するとは理解してなかったんですよね。
小学生の時から自分は中性的な人間でありたいと思っていたし、性があからさまになると「人間負けだ」と感じていて。性を表に出すのがすごく恥ずかしいし、性の対象にされるのがすごく嫌だったんです。
大人になるのも嫌だったのだと思います。「かっちゃんも大人になったね」って周囲に思われるのがすごく嫌で、成人式に振袖も着ませんでした。「かっちゃん」は「小さいかっちゃん」のままでいたかったんです