匿名さん
しかし、この介護脱毛だが、多くの介護士や看護師といった介護従事者たちからは、「必要ない」「毛があることは介護の際に大した問題ではない」「ていのいい理由づけにモヤッとする」といった声が上がっているのをご存じだろうか。「介護脱毛なんて必要ありません」男女問わず関心が高まる“VIO脱毛”、介護従事者に聞いたリアルな声 | 週刊女性PRIME
ムレない、生理の際に楽、下着からはみ出ない……などといったメリットが多いと、関心が高まっているVIO脱毛。これに加え「将来、介護されるようになった際のために」という理由で実際に行おうと考えている人も増えています。しかし、介護従事者たちの実際の声は──。
「アンダーヘアがないから介護が楽なんて、思ったことはありません。髪の毛と同じように下の毛も、年齢とともに少なくなってしまうもの。脱毛をしたい、と考える時期と同じ毛の量ではなくなっているんです。たくさんのご高齢者の排泄の介助をしてきている身としては、苦労でもないですし、迷惑だとも思いません」(介護職員・40代)
医師で医療ジャーナリストの森田豊さんも、こう見解を述べる。
「介護のための脱毛への関心は高まってきていて、おむつ交換時の清拭が楽になったり、毛根周囲の湿気(ムレ)が減り皮膚ケアの手間が少なくなるだろうと考える人も多くなってきました。
しかし、介護従事者側から、脱毛をすすめたりすることは基本的にはないのが現状であることから考えると、脱毛の有無と介護の負担はほぼ無関係です。脱毛により介護者の負担が著しく少なくなるわけではありません。
本人の衛生感や精神的満足感につながる例はありますが、費用面なども考え慎重に判断していただきたいです」