匿名さん
横浜市在住の富田洋平さん(仮名・72歳)は、「まさにその通りですよ」と自身の体験をこう語る。人生に趣味なんていらない...72歳男性「地元の卓球サークルに入ったら、友達ではなくストレスが増えました」(週刊現代) @gendai_biz
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「地元に友達が欲しいと思い、近所の体育館で活動していた卓球サークルに入会したんです。ところが、サークル内にいくつも派閥があり、陰湿なイジメもありました。
挙げ句に新入りだからと、後片付けや備品管理など雑用を押し付けられ、ほとほと人間関係に疲れてしまい、半年も経たずに辞めてしまいました。せっかく買ったラケットやシューズが無駄になりましたね」
70歳から「新しいこと」に挑戦しても、嫌な思いをすることのほうが多い。
無趣味を標榜している評論家・エッセイストの勢古浩爾氏が言う。
「『地域デビューしないといけない』『交友を広げたほうがいい』とよく言われますが、それは人によってはストレスになるだけですから、聞き流しておけばいいんです。また、養老孟司さんの昆虫採集のような一生をかけて情熱を注げる趣味を持っている人はなかなかいませんし、そんな趣味に年を取ってから出会えるはずもない。
それよりも日常生活の中でいくつか小さな楽しみを見つけたほうがいい。喫茶店でコーヒーを飲みながら、本を読むとか、YouTubeで好きな音楽を聴くとか。(略) 他人は他人、自分は自分。そこそこ楽しい毎日が送れたら、それで十分なんですよ」