匿名さん
学校でいじめがなくならない理由…「いじめ」という曖昧な言葉が元凶だった | 幻冬舎ゴールドオンライン
2013年、「いじめ防止対策推進法」が施行されましたが、残念ながら十分な効果をあげているとはいえないようです。いじめはなぜなくならないのでしょうか。ジャーナリストの岡田豊氏が著書『自考 あなたの人生を取り戻す不可能を可能にする日本人の最後の切り札』(プレジデント社、2022年2月刊)で解説します。
■「いじめ」は違法行為か人権侵害、あいまいな言葉
「いじめ」という言葉。あいまいだと思いませんか。なぜ、このあいまいな言葉を使い続けるのでしょうか。学校や行政や大人たちが責任を回避しやすくするためでしょうか。「いじめ」と言うよりも、犯罪、違法行為、条例違反、人権侵害、ハラスメントと言った方が事態を忠実に表していないでしょうか。
そもそも、2013年9月に施行された「いじめ防止対策推進法」は第4条で「児童等は、いじめを行ってはならない」と定めました。いじめは明らかな違法行為です。
「いじめ」問題を解決、抑止するために、次の2点を提案します。
①「いじめ」という、あいまいで無責任な言葉は基本的には使わない。
② 学校における「いじめ」という犯罪行為、違法行為、人権侵害などに対しては、状況に応じて警察など地域の関係機関と柔軟に連携し、毅然と対処する。
■警察の介入は必ずしも教育の放棄ではない
学校で起きたいじめという“犯罪”を学校、教育というオブラートで包んで、責任をあいまいにする行為こそが教育の放棄です。