匿名さん
保育士1人で4歳児30人の重圧 変わらない配置基準、現場に絶望感
保育士1人で、1歳児なら6人、4歳児なら30人――。保育士1人あたりみてよい子どもの数は、国の「配置基準」で定められている。現場は、この基準では子どもの安全を守れないと...
一つ間違えば重大な事故につながりかねない「ヒヤリハット」は日常茶飯事。
子どもたちが隙を見てベランダに出ていたり、おもらしした子をケアしている間に別の子が机の上に乗ろうとしていたり。アレルギー児が他の子のごはんを口に入れてしまったりしたこともあった。
自身は夕方までトイレに行く暇がなく、膀胱(ぼうこう)炎になったこともある。
隣の4歳児クラスでは、1人で30人近い子どもを見ていた2年目の同僚が忙しさと重圧で心を病み、出勤できなくなった。
心身をすり減らした同僚たちは、「とてもこの生活を続けられない」「心も体も壊れる」などと毎年3〜5人辞めていく。そのたびに若い保育士を採るため、経験が浅い保育士ばかりになってしまう。
床にひっくり返って大泣きしたり、抱っこをせがんだり、「聞いて聞いて」と言ったりする子たちに応えてあげたいが、手が足りなくてできず、気づけば「ごめんね。ちょっと待ってね」と謝ってばかりいる。
園長に窮状を訴え、改善を申し入れても、「国の配置基準には足りています」と繰り返されるばかりだ。