「下半身をもっと洗って」 介護職へのセクハラが深刻化

「下半身をもっと洗って」 介護職へのセクハラが深刻化

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匿名さん



「下半身をもっと洗って」 介護職へのセクハラが深刻化〈週刊朝日〉

 介護現場で、利用者や家族から介護者に対するセクハラ問題が深刻化している。当事者の声を聞くと、世代間の意識のギャップによる泣き寝入りや、ハラスメン...
要介護状態にある50代男性宅を訪問し、男性を入浴させ、一通り体を洗ったときのこと。男性から「下半身をもっと洗ってほしい」と言われた。一度洗った後ではあるが、利用者から「もっと洗って」と言われると、「洗い足りなかったかな」と思った。そのとき男性を見ると、どこか不敵な笑みを浮かべており、動揺を隠しきれなかった。当時、仕事を始めたばかりだったアヤコさんは、「利用者さんから言われたら、満足度を上げるためにもしっかり仕事をしないといけないんだ」と自分を奮い立たせた。

訪問入浴では、利用者の体を洗う際に“素手”であることが多いという。病院では入浴の際、基本的に手袋をして患者の体を洗うが、訪問入浴では体を洗うタオルも使わず、手だけを使って洗う場合もある。いわば陰部にも直接、素手で触れることになる。「もうちょっと、こうやって洗ってほしい」「かゆいから、もう少し強く」などと言われ、セクハラ的なニュアンスを感じたとしても、グレーゾーンであることが多いという。

「それが本当に必要なケアなのか、測りかねる微妙なラインというシーンは多い。例えば胸を触られたり、抱きつかれたりと、明らかなセクハラ行為とまではいかないグレーな要望に悩むことがあります。しかし、たとえ別の意味での要望が含まれている感じがしても、それが明らかでない限りは、基本的に要求に応じます。グレーであるほど、問題にしづらいのです」(アヤコさん)
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