匿名さん
理由の1つは、対象が小さな子供中心であり、教育費用がかかるようになる15歳以降への支援が足りないこと。もう1つはパンデミックや気候変動、戦争といった社会状況から、経済力があっても子供をつくりたくない人が増えているから、である。お金を配っても止まらない少子化──問題は「子育ての楽しさ」をメディアが報じないこと
<子育て支援策が整備されても少子化問題が解消されないのは、つらい経験や経済的リス...
日本がなぜこれほど少子化社会になったのかが完全に分析されない限り、当然ながら、どんな対策を取っても効果がない。
日本総研の池本美香上席主任研究員に意見を聞いたところ、「日本で子供を育てている人や、子供自身が幸せそうに見えないというのが一番の少子化の原因ではないかと思う」という答えが返ってきた。
「例えば、バスに乗るときにベビーカーを乗せると嫌な顔をされるなど、つらい経験をたくさん見聞きして、子育てが楽しそうに見えない。こういう子育てがしたい、というイメージが持ちにくくなっているのではないか」
日本のマスコミにも責任があると思う。子育ての幸せなところよりもつらい経験や、いじめ、児童虐待など暗い問題についての記事のほうがはるかに多い。
逆に、大人の旅行、夫婦2人でレストランに行くこと、お一人様の優遇サービスなどは楽しそうに報じられる。子育てのポジティブな面をもっと取り上げるべきだろう。