匿名さん
漏れないか…常に不安 ナプキン着用の男性記者 多忙で替えられず 座るたびにストレス | Step with You | 沖縄タイムス+プラス
[沖縄タイムス SDGs企画] [タイムスもやってみた](2) 男性記者、ナプキン着用 月に1度、女性に訪れる生理。経血が漏れないよう、ナプキンの着用は欠かせない。仕事が忙しい時は替えるタイミングを逸したり、経血が漏れていないかと不安になったり。
選んだナプキンに30ミリリットル(大さじ2杯)の水を含ませて、自分の下着に付けてはいた。我慢できないわけではないが、常に股が湿っている感覚で不快だ。歩くたびに下着の中で「サッサッ」と擦れる感じがして、周囲に音が聞こえないかと不安になった。
先輩から「生理の日は、色の薄いズボンはあまりはかない。松田君、今日のズボンは灰色だけど、不安はない?」と聞かれた。その瞬間に「これ、もしナプキンがずれて水分が下着に漏れたら、お漏らししたみたいになるかも」と不安が襲い、黒など暗色のズボンにすればよかったと後悔した。
取材が詰まっていてなかなかトイレ休憩が取れず、4時間ほど蒸れたナプキンを付けたままとなった。座るたびに「ジュワッ」と若干の水分を感じるなど、小さなストレスが重なっていく。「早く取り替えたい」。着用時間が長くなるにつれ、取材先の話を聞いてメモを取りながらも、集中力が妨げられた。
体験したのはたった1日。実際は毎月、1週間近く続く上に、生理痛や精神的な不安感なども重なる。「生理のない男性はうらやましい」と、友人やパートナーから言われた経験があるが、その言葉の意味が少し分かった気がする。