匿名さん
強烈だったのが、久しぶりに顔を合わせた前の会社の元上司から、夫婦別姓のリアル「名字、捨てちゃったんだ?」 妻の名字になった夫へ浴びせられる言葉と眼差し〈dot.〉
95.3%——結婚するときに、夫の名字(姓、氏)を選ぶ人の割合だ(2020年)。結婚すると、妻の名字が夫の名字へと変わるのが大多数で、結婚によ...
「自分の名字、捨てちゃったんだ」
と言われたこと。「捨てた」という言葉で傷つきはしなかったが、父からの「周りがいろいろ邪推する」という言葉の意味が分かったような気がした。その場は笑顔で流したが、どこか嫌な後味が残った。
さらに「婿入りしたんだ」「婿養子に入ったの?」——思った以上に投げかけられることが多い言葉で、言われるたびに「またきたか……」と、うんざりしてしまう言葉だ。結婚し、妻の姓に変えた男性を、「婿養子に入った」と同義で捉える人は「想像以上に多い」(基弘さん)。
(中略)
いわく、妻の名字にしたことに対し、例えば「柔軟性」や「優しい」といったポジティブなイメージ以上に、「奥さんに負けちゃったのか」という感じが伝わってくるという。しかし、相手に対して、婿入りという言葉の意味まで説明するのは、はっきり言って面倒だし、そこまでしようとも思わない。だから適当に、その場を終わらせるのが常だ。