匿名さん
ユニクロ「年収4割増」が巻き起こす「アパレル大異変」の“ヤバすぎる中身”(小島 健輔) @moneygendai
ユニクロなどを展開するファーストリテイリングが、3月から国内勤務正社員を対象に報酬テーブルを改定して年収が最大40%、平均15%もアップするとリリースして、業界内外に衝撃が走っている。果たして、これで社員の年収は“国際水準”になるのだろうか。もともと賃上げ前でも国内アパレルチェーンの賃金水準を上回っていたのに、さらに15%もアップすれば賃金格差が開き、人材がファーストリテイリングに流出してしまうとアパレル業界はパニックに陥っている。
■ファストリの平均年収は「959万円」か「410万円」か
ファーストリテイリング社員の平均年収は959万4000円(22年8月期、以下同)というネット記事も見られるが、…経営幹部と管理職、そのアシスタントなどに限られるから相当に高額になる。
では店舗や物流施設まで含めた国内従業員の平均年収はどれほどなのだろうか。…平均給与は410万3000円ほどと推計される。
これが15%アップすれば471万8500円ほどになるが、…果たして、この給与水準は高いのか低いのか。
■しまむら、アローズ、アダストリアなどと比べると…
給与水準を推計できる国内の大手アパレルチェーンで最も高額なのがしまむらの418万4000円、
次に高いのが熟練販売員主体のユナイテッドアローズで411万600円、アダストリアは280万3000円、ライトオンは257万7000円、ハニーズは240万8000円にとどまるから、国内ユニクロの新たな給与水準は国内アパレル業界では突出したものとなる。
■H&MやINDITEX(ZARA主体)と比べるとどうか…?
…ユニクロは現賃金水準でも両社を上回るが、新賃金水準471万8500円はグローバルチェーンの首位、INDITEXを17.4%、次位のH&Mを30.2%も上回るから、グローバルでも突出した水準と評価される。
■じつは「役員報酬」も「グローバル水準」
■柳井が目指す「成長の構図」
一般従業員や幹部、取締役も報酬がグローバル水準となったファーストリテイリングは国内アパレル業界から突出し、業界の際を超えて国内外から優秀な人材が集まっていくに違いない。それこそが柳井会長兼社長が目指す成長の構図なのだろう。