匿名さん
男の子であれば、きょうだいや母親を蹴ったり、イライラするとテーブルを叩くなどモノに当たることもあります。なぜならば、この時期は性ホルモンがたくさん分泌され、扁桃体や海馬など、脳のさまざまな部位に影響を及ぼします。扁桃体は海馬のすぐ上にあり、感情をつかさどっています。「ウチの子反抗期がなくて助かる」と思ってないですか?それってとんでもないシッペ返しを食らうかも(成田 奈緒子)
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思春期に性ホルモンが大量につくられると扁桃体が刺激され、感情の爆発が起きてしまうのです。
このため、親からすると「なんでこんなちょっとしたことで怒ったり、イライラするの?」と眉をひそめたくなります。
対する子ども自身も、よくわからない感情の起伏に襲われて、コントロールできなくなります。性ホルモンで脳が反抗的になっていることを本人は知らないため、言いたくない悪口をお母さんやお父さんに言ってしまうことがとても後ろめたい。
実は苦しい思いをしているのです。
(中略)
ところが、数年前に大学の授業で「反抗期があった人、手を挙げて」と尋ねたら、手を挙げたのは100人中2人だけでした。
わが子に反抗期がないのは、親御さんにとって楽かもしれません。が、私はこの傾向を決して良いことだとは思っていません。
なぜならば、反抗期がなかった子どもは、大人になってから爆発するケースが少なくないからです。