匿名さん
「採用に際しての学歴フィルターや男女差別はなくなったと言われることもありますが、採用現場ではそんなことはありません。企業の人事担当者から『ウチの営業部は女性はすぐ辞めるから男性を採用したい』とか『最低でもMARCH以上じゃないと即戦力にならないよ』といった要望を受けることも多いです。ただし、さすがにそうした要望に合わせた募集の掲載は禁止されています。結果として採用担当者が応募者の書類を見て、大学名などで判断しているので、応募者はどうして落とされたのか分からない、というブラックボックス化しているのが実態です」「学歴フィルターはあります」──関係者が次々に明かす、日本のヤバい採用現場
コロナ禍で就活の在り方は大きく変わった。オンラインで効率化された結果「学歴フィルターは少なくなるのでは」と期待したいところだが、実情はそうではない。人事ジャーナリストの溝上氏が、採用現場のリアルを解説する。
(中略)
いずれにしてもなぜフィルターをかけるのか。前出の金融業の人事担当者は正直にこう語る。
「大学名で分けるのはある程度意味があると思っています。偏差値の高い大学に入るということは、少なくとも受験プロセスとして受かるための学習をしているわけで、社会人になってもそれと同じことができるだろうと見ています。逆に偏差値の低い大学に入った人よりも勉強のやり方は知っている。大学フィルターは会社にとって必要な人材を採るための確率論としても有効だと思っています。もちろん入口の目安であって、実際に採るかどうかはその後の選考で判断します」