匿名さん
「死んだらどうなるのか」誰も知らない不安に苛まれる“死恐怖症” 半年かけ克服した人の体験 | 国内 | ABEMA TIMES
誰もが一度は「死」について、漠然とした不安を覚えたことがあるだろう。先月にTwitterでトレンドワードになったのが「死恐怖症」(タナトフォビア)だ。恐怖症といえば、高所や先端、閉所などが知られているが、死を異常に恐れてしまうとはどういうことな…
約6カ月をかけて回復したのが上坂さん(26)。自身の体験を次のように振り返る。
「ある日、お風呂からあがって体を拭いている時に、“今見ているこの光景もいずれ無くなって、こう考えている自分も無くなるんだ”と思ったら、急に怖くなってきた。死そのものは、避けられないという事実も含めて、一気に絶望したような感じ。細い路地の奥に追い込まれて目の前には死神がいる、または自分が崖にいるような感覚だ。料理をしたり読書をしたり、普通の生活を送っている中で時間の経過を感じることすらも怖くなってきて、布団にこもって“助けて!”と泣くような時もあった」
恐怖を克服するまでには、2段階あったという。
「まずは脳の集中を別のところへ逸らす。四六時中張りついている状態なので、YouTubeをずっと流し続けていた。とにかく音と映像を脳に詰め込んで注意散漫にする。あとは人と話したり、歩けそうなら1、2分だけでも散歩してみたり。死ではないことに無理やり意識を向けることで、“この10秒ぐらいは忘れていたかも”と思う瞬間が出てきた。それを積み重ねていった。
ある程度生活を戻したら、死や人生に対するいろんな人の解釈を調べて、“自分にとって死とは何なんだろう?”“人生とは何か?”といったものをゼロから定義し直していった。そうすると矛盾点や疑問点、納得できないことが出てきた。半年ぐらい自問自答を続けていたらあまり気にしなくなった」