匿名さん
あるお母さんは長い不妊治療の末に女の子を授かりました。30代後半の高齢出産です。このため「目に入れても痛くない」とかわいがりました。印象的なのが「せっかく授かった大切な子どもなのだから、私が経験したすべての幸せをひとつ残らず同じように経験させたい」と言ったことです。自分がやってきたピアノなどの習い事、中学受験のための塾など、すべてやらせました。「学歴が低い人は不幸」「こんな子生まれるなら結婚しなかった」過剰すぎる教育熱…高学歴親の悲しい末路 - みんかぶ(マガジン)
精神科医で「子育て科学アクシス」代表の成田奈緒子氏は、「高学歴の親ほど子育てに悩む傾向がある」と言います。
ところが、娘は夫婦が期待したほど小学校で良い成績を取れませんでした。ショックを受けたお母さんは、娘が小学3年生になると夜10時、11時まで塾に通わせました。夫婦ともにフルタイムで多忙にもかかわらず、塾への送り迎えなどを手分けして行いました。
「少しやりすぎでは?」と伝えましたが、「ちゃんと学歴をつけないと幸せになれない。このままでは不幸になってしまう」というのがお母さんの持論でした。これだと「学歴が低い人は不幸」という論理になります。本人は気づいていませんが、彼女のなかに強い差別意識を感じました。