匿名さん
「ちょっと自信ないんだっていう顔を、もう一度オープンにさせることはかわいそうだっていうのは、全然優しさじゃないと思うんです。優しさを勘違いしています。マスク依存の若者たち「“外さなくていい”は、優しさじゃない」と考える専門家の懸念 | TBS NEWS DIG
文部科学省は「マスク着用を求めないことを基本」とする通知を全国の教育委員会に出した。新学期から学校でのマスクも“個人の判断”だ。しかし、外す、外さないを学生任せにすることに懸念を示す専門家がいる。「…
苦しくても、もう一度ちゃんと自分の顔はこうであるってことと、向き合わせることが本当の優しさじゃないでしょうか。それができないのは、教育者でも何でもないと思う。子どもたちの未来を考えられていないんじゃないかと思います」
「多様性の議論が、日本では浅い議論にとどまっています。
もともと多様性という言葉には、僕たちはそれぞれ違う部分があって、わかり合えないこともあるし、同じにはなれない、という、厳しい現実と向き合うことです。そのうえで、わかり合えなくても一緒にやるには、一つになれないけど協力するには、と共存の在り方を考えるのが多様性の議論です。
しかし、いつの間にか日本では、いろんな人がいていいけど、みんなひとつ、といった、違いや境目をなくそうという議論になってきています。それは間違っています。
顔もまさに、見せたくない顔の子もいるじゃん、自分の顔に自信ない子もいるじゃん、だから『違いの境界をなくして隠しましょう』ではなくて、だから『向き合っていきましょう』という議論にすべきです。
多様性って言葉は、小中高生に浸透しつつありますが、間違わせちゃいけない。一緒になれない、どこまでいっても僕らは違う。その違いと、どう一緒に生きていくかっていうことを考えてほしい。
だからこそ、もう一度勇気を持って、マスクを外そう、人との違いに向き合おう、っていうメッセージを、大人が発するべきだと思います」