匿名さん
法律上、扶養義務については親から子に対してだけでなく、子から親に対してもあります。「仕送りしてくれないと生活できない」79歳の母から衝撃発言。援助すべき? 生活保護を受給してもらう? | ファイナンシャルフィールド
近年では、高齢者の中にも自分の力だけでは生活できず、子からの支援を必要としている方もいるようです。もし、高齢の親から「仕送りなしでは生活できない」と言われた場合、援助をするべきなのでしょうか。 行政書士・ファイナンシャル・プランナーである筆者に寄せられた相談から、79歳の母親から仕送りを求められたという事例を基に考えていきます。
ただし、子が親を扶養する義務は、親が子を扶養する義務と比べると責任が軽いものになっており、生活扶助義務として、子が自らの社会的地位にふさわしい生活をした上で、余力があれば援助するという程度にとどまります。
この生活扶助義務には原則として親の性別や年齢は関係ないため、79歳の母親から「仕送りなしでは生活できない」と支援を求められた場合、法律的にも道義的にも可能な範囲で援助するべきだといえます。
親に対する扶養義務はあるものの、必ず扶養しなければならないわけではありません。
そのため、自分と家族の生活で手いっぱいという場合は、親に生活保護を受けてもらうという選択肢もあります。
具体的には、親の収入が世帯の人数や年齢、居住地などに応じた最低生活費以下の場合に生活保護が受けられ、最低生活費を下回る金額が生活保護費として支給されます。
つまり、自身の力では金銭的に生活していくことができず、かつ身内からの扶養も難しいという場合に生活保護を受けられるのです。