匿名さん
ランチを終えると、「腹ごなしに、少し散歩をしませんか?」と誘われた。お店の近くには都内でも有名なとても広い公園があった。「彼女に散歩」提案した40代婚活男性の痛恨のミス
婚活をスムーズに進めていくのに大切なのは、“スマートな行動をする”ことだ。段取りをキチンと組んでスマートに行動できる人は、男性も女性も人気が高いのだが、婚活市場で活動している人たちのなかには、どうも…
「そうですね」と、ふみかは答えたものの、その日は初めてのランチデートだったので、オシャレな清楚系ワンピースに5センチのハイヒールを履いていた。公園を散歩するには不向きな服装だった。
公園を歩きだすと、そこは思いの外広く、30分歩くとつま先が痛くなってきた。 “困ったな”と思いつつも、ふみかは言い出せずに歩いていたのだが、だんだん痛みに耐えられなくなり、ついにしょうへいに言った。
「そろそろ駅のほうに引き返しませんか?」
すると、しょうへいは平然と言った。「せっかくですから、公園を1周して帰りましょう」。
ここで、「ハイヒールなので、足が痛くなってしまいました」と正直に言えればよかったのだが、初めてのデートではそれを言い出すのも恥ずかしく、ふみかは、痛みを堪えて公園1周に付き合った。
しょうへいは、「都心でもこんなに緑があるのは気持ちいいですね」と言いながら、いろいろな話題を振ってきたが、足の痛いふみかは、“とにかく早く1周して、この散歩から解放されたい”とばかり考えていて、ちっとも会話に乗れなかった。
「拷問のようなデートでした」
ハイヒールはとても歩きづらい靴だ。男性が女性の服装に気づいてあげられたら、もっとスマートな対応ができただろう。