匿名さん
「Aさん個人の性格もあるのかもしれませんが、他責も強くて振り回されました。仕事がしやすいようにAさん用の業務マニュアルを用意したのですが、そこに固執しすぎるんです。たとえば、Aさんに郵便の投函を頼んだら、封をせずに出してしまったことがありました。自分のミスは認めず、他人の失敗には厳しい…「アスペルガー症候群」の年上新人を指導する先輩社員の重い負担(仁科 友里) @moneygendai
前編記事では、アスペルガー症候群者の配偶者が抱えがちな「カサンドラ症候群」について解説した。しかし夫婦に限らず、職場の人間関係においても発症しうる。どうやったら抜け出せるのか。ここからは実際のケースを紹介していこう。
彼は『マニュアルには封をするなんて書いてありませんでした!』と喧嘩腰で言うんですが、郵便を出すときに封をするなんてマニュアル以前の問題ですよね。一事が万事こんな感じなうえ、僕が年下のせいか常に責めるような口調でしたね。冗談じゃないですよ」
(中略)
「Aさんは、発達障害者の自分こそが世界を変えると思っていて、会社に対して『昼寝の時間を認めてほしい、シリコンバレーでは当たり前のことだ』など、たくさんのことを要求していました。実際、シリコンバレーでは、会社に仮眠室やジムがあるところも珍しくないそうです。
でも、そういう配慮が認められるのは、会社に貢献する人材を確保するため、もしくは優秀な人材のパフォーマンスをさらに上げるためではないでしょうか。会社で仕事をする以上、誰しも一定の成果を出さなければならないと思います。
少なくとも私にはAさんが成果をあげているようには見えないどころか、自分の失敗を失敗とも思ってないようでした。最終的なチェックはもちろん私がしますが、私はまずAさんに自分の仕事を覚えてほしかった。しかし、Aさんはそちらにはあまり興味を持たず、change the worldの名の下に会社に“合理的配慮”を求めるのには熱心でした」