匿名さん
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のギリアン・サンドストロムは、200名を超える大学生に、講義の前と後に、どれくらいクラスの人とおしゃべりするかを記録しておくように伝えました。どんなに短い挨拶でも、おしゃべりしたということでカウントしてかまわないことになっていました。その一方で、「どれくらいしあわせを感じるのか」の記録もつけてもらいました。スーパーのレジ係と話すだけで十分幸福度は高まる…心理学者が「親しい友人はいなくてもいい」と断言する理由 人付き合いが多い人気者には人気者の大変さがある
幸せに感じる人間関係を築くにはどうすればよいか。心理学者の内藤誼人さんは「親しく付き合うような強い絆などなくとも、うわべの付き合いからでも、私たちの幸福感は十分に高まることが心理学の研究でわかっています」という――。
その結果、講義の前や後に、ちょっぴりクラスメートとおしゃべりするだけでも、おしゃべりした日には幸福感が高まることがわかりました。
親しく付き合うような強い絆などなくとも、うわべの付き合いからでも、私たちの幸福感は十分に高まるようなのです。
■通りすがりの人との会話でもしあわせな気分になれる
たとえば、犬を散歩している人を見かけたら、「かわいいワンちゃんですね。お名前は何ていうんですか?」と飼い主に声をかけ、名前を教えてもらったら、「またね~、○○ちゃん」と手を振りながら通りすぎるだけでも、ものすごくしあわせな気分になれます。別に知り合いにならなくともいいのです。
スーパーやデパートで買い物をするときには、レジ係の人に、「ここのお惣菜って、本当においしいんですよね」とひと言だけ話しかけます。いきなり話しかけられてビックリする店員さんもいるかもしれませんが、たいていは笑顔を見せて、「ありがとうございます」などと返事をしてくれます。
友人などいなくとも、知らない人と、ちょこちょこと話すようにすれば、それで十分です。別に友人を作ろうとしなくとも、軽いコミュニケーションを意識してぜひあなたもトライをしてみてください。きっといつもと違う気分を感じることができるはずですから。