匿名さん
■妊活をするなら一年間限定で「39歳問題」のリアル。「妊活は1年のみ」「時間と体力の配分がキモ」……29歳時とは異なる境地
40歳を前にして、仕事、結婚、出産など、人生の選択における岐路に立つ「39歳問題」。30代後半ともなると、仕事のやりがいや収入面、パートナーの考え、妊娠のリミットなど、選択のための要素は複雑に絡み合います。30代に入るときの不安や焦りとは異なるその心境を、2人の女性に聞いてみました。
仕事だけではなく家庭も大切だと考えている。結婚して7年。子どもはいない。これまで仕事に全力を注いできたが、40歳を目前にして妊活についても考え始めた。「妊活をするなら期間限定でやろうと、夫婦で話し合っているところです」。
同世代で妊活中の知人・友人も多い。それなりのキャリアを重ね、責任のあるポジションについている彼女ら。仕事を不定期に休み、治療のために医療機関に通わなければいけない妊活は、肉体的にも精神的にも負担だ。とはいえ前さんは、親の期待も感じる。「年齢的にもそろそろ踏ん切りをつけなければいけないタイミング。ひとまず1年間、妊活をやってみようかなと。授からないようであれば、夫婦二人の生活を楽しめばいいよねと、夫とは話しています」。
■自分が使える時間や体力を、どう配分するか
20代の頃なら「仕事で成功したい」「子どもを産みたい」などの思いの中から一つに絞った、人生の切り開き方ができたかもしれないと語る前さん。しかし「今はもう、家庭か仕事かと天秤にかけて、どちらかだけを選ぶことはできません」。
30代後半からは体力の低下も実感。もし子どもができたら、妊娠や出産、育児とさらに負担は大きくなり、仕事にかけられる時間も変わる。一方、仕事で、やりたいことはまだまだある。分岐した道のどちらに行くかではなく、自分が一日に使える体力の総量がじりじりと減っていくのを体感している中で、どのようにベストな“配分”をしたらいいのかを悩んでいる